2016年7月20日水曜日

夢野久作語録

"創作は作りごとなれば、全然嘘で固めたと思ふと大間違ひなり。作者の頭の中に起りたる真実の出来事の模述にて、たとえ、如何なる架空的物語と雖も嘘偽を許さず、嘘偽ならば必ず人に飽かれ、真実なれば必らず人を動かす。西遊記の真実味が弓張月の真実味に優れるを見ても知るべし"
ーーーー夢野久作の日記より

凄く頭が痛い話です
確かに同氏の著作『ドグラ・マグラ』内でも同じことが言われていました
夢は幻想ではない。脳が作り出した現実なのだ、みたいな

言われてみれば、物語というのは脳内シミュレーションを元にして組み立てることが多い気がします。それは言わば"作者の頭の中に起りたる真実"

めっちゃかっこよくないですか?
明日から口癖にします



ところで弓張月って何のことだろ、と思って調べたところ源為朝が伊豆に流されたあと琉球王になる話らしいです
伊豆から沖縄って……どうやって移動したんでしょう?
そのへんのリアリティを追求しろということか

0 件のコメント:

コメントを投稿

登録 コメントの投稿 [Atom]

<< ホーム