あ
読みかけの本がカバンに入っているとき、私はとても楽しい気分でいられます
私がページを開かない限り、死ぬべき人物は死なず起こるべき事象は起こらない
魔王軍は私が最初の街をぶらついている限り足踏みをし続け、麗しき娘を襲う凶弾は中空で自らの行いを恥じるのです
それはなんと素晴らしいことでしょう
例えばとっても好きな本があったとして
例えばとっても好きなドラマがあったとして
例えばとっても好きなアニメがあったとして
それが有終の美を飾りその命を終えた時、あなたはどう感じたでしょうか
そしてもしある日、その続きが世に出ると言われたら、どう感じるのでしょうか
終わった世界は終わりゆく世界よりも美しいのです
死者の冒涜は許されるべきでないのです
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